
発明王トーマス・エジソンの予言
1877年に蓄音機を、その2年後には白熱電球を発明したアメリカのトーマス・エジソンは、「将来のドクターは、薬を使わずに患者さんの骨格、栄養、そして病気の原因や予防法に目を向けて治療するであろう」という言葉を残している。確かにここ数年の医療に関する研究は、遺伝子治療やヒトES細胞(注)また免疫細胞など、病気の原因や予防に対する発表が多く、まさにこの言葉が予言であったかのような方向に進んでいる。また欧米や中国・インドなどでは、「統合医療」の研究も盛んに行われているようだ。
この統合医療とは、従来の西洋医学に加え、鍼灸や気功、アロマテラピー、またカイロプラクティックやマッサージといった手技療法などを取り入れた医療。日本でも2001(平成13年)年には様々な分野の有識者が中心となり、日本統合医療学会が設立されている。
2004(同16年)年には、国際会議が東京で開かれ21世紀の日本の医療も、これまでのクスリ中心の医療から大きく変わろうとしているように感じられる。あの発明王トーマス・エジソンの予言のように・・・・・。
カイロプラクティックって何?
アメリカ発祥の手技療法、科学的・医学的な裏付けの立証から、現在では欧米など世界約40カ国で法制化(現在の日本では無規制)され、臨床だけでなく研究分野でもその実績を挙げてきている。治療では、主に「手」を使って背骨や骨盤を矯正し、神経のバランスを整えて、症状の改善と健康状態のアップを図る。
(注)ヒトの細胞を新たに生み出す細胞。世界の再生医療の分野で注目を集めている。
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